Page top

2024.6.28 SPIE YOKOHAMAに国立天文台が出典しました

2024年6月16日から20日、国際光工学会シンポジウムSPIE ASTRO 2024 “Astronomical Telescope + Instrumentation”がパシフィコ横浜で開催され、国立天文台がブース出展しました。国立天文台からは、太陽観測科学プロジェクト、すばる、TMT、ALMA、先端技術センターが合同で出展し、実物展示を交えた技術紹介を実施しました。当プロジェクトからは、太陽観測ロケット実験FOXSI-3に搭載されたプレコリメータ、CLASP2に搭載されたミラーマウント(ダミー)の2点を展示しました。特に金属3Dプリンターで製造された観測装置は珍しいようで、多くの研究者・技術者の目に留まり質問される機会もありました。

天文台ブースの外観。技術紹介のため、受信機や3D金属プリンタで製作した部品などを展示。
出展した国立天文台ブースの外観

太陽観測科学プロジェクトが展示した2点。左がCLASP2のミラーマウント、右がFOXS-3のプレコリメータ
(左)CLASP2に搭載されたものと同型のミラーマウント。実際にはコーティングされた非球面鏡が載せられるが、ダミーのガラスが載っている。ロケット打ち上げによる衝撃や熱で、鏡が動いたり歪んだりすることを防ぐため、熱膨張率の極めて低い金属を使用し、弾性ヒンジなどの加工が施されている。
(右)FOXSI-3に搭載されたプレコリメータ。様々な方向からやってくるX線を一方向のみ通すため、1mmの微細な穴が明けられたハニカム構造をしている。金属3Dプリンターで製造されたもので、実際に上空16kmの成層圏まで打ちあがって回収されたもの。

SPIE ASTRO 2024公式サイト(英語)