学部学生向け分光器実習
2017年度と2018年度にシーロスタットと光学実験室を活用して学部学生向けの分光器実習プログラムを実施しました。このプログラムは、分光器の組み立てと太陽光スペクトル実験を通して太陽物理学の観測的研究の一端を体験するものです。
第1回は2018年3月に開催され、国立天文台の職員が講師となり、茨城大学と明星大学から各2名の大学生が参加しました。
第2回は2019年3月9-12日の日程で開催され、茨城大学から5名、明星大学から4名、滋賀大学から1名の計10名の学部生が参加しました。安全な実習遂行のために国立天文台から職員2名が立ち会いました。第1回の実習に参加した学部4年生の2人がインストラクターにつき、参加者はシーロスタットで太陽を導入し、各種光学素子を光学定盤に配置して分光器に組み上げ太陽光スペクトルを確認するところまでを自力で行います。4日間の日程中で晴れたのは2日間でしたが、晴れの機会を活用して試行錯誤の結果、最終日にスペクトルの帯を投影するところまでたどり着きました。