1943年2月5日　北海道・厚岸

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• 観測者と遠征計画
• 観測結果とデータ
• 論文
• 参考資料

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観測地

北海道　厚岸(北緯43度03分22秒　東経9時39分21.5秒)

観測者と遠征計画

東京天文台
• 及川奥郎
• 野附誠夫
• 斎藤国治
• 大沢清輝
• 下保茂
• 水野良平
• 佐藤友三
• 富田
• 関口鯉吉
• 竹田吉雄
• 荻野友七
• 樋口
東大理学部
• 古畑正秋
• 藤田良雄
• 田中
• 小穴純
• 永田

1942年夏	観測場所決定
1942年10月	観測地基礎工事開始
1942年12月	三鷹から機材発送
1942年12月末	竹田・荻野、荷物整理のため現地入り
1943年1月初め	野附、先発隊として現地入り
1943年1月8日	本隊出発
1943年1月10日	斎藤、大沢、下保到着
1943年1月11日	古畑、藤田到着
1943年1月13日	及川到着
1943年1月30日	佐藤、富田到着
1943年1月31日	水野到着
1943年2月2日	関口台長と学生4名到着
1943年2月4日	曇りの中で予行演習。夜になって晴れる。
1943年2月5日	晴れ。日食観測

観測結果とデータ

観測内容	結果	担当	装置等
コロナ偏光分光観測		及川奥郎	グラブ製シーロスタット（主鏡口径12インチ、副鏡口径10インチ） 水晶製ウォーラストンプリズム分光器 シュタインハイル製口径6.8cm、焦点距離54cmカメラレンズ ツァイス製口径8cm、焦点距離91cmコリメータレンズ ベック製口径8.9cm、焦点距離130cm集光レンズ 富士写真フィルム製パンクロ乾板
コロナの分光観測		野附誠夫	シーロスタット（第1鏡～口径18cm、第2鏡～口径12cm） 集光レンズ（ニッコール口径10cm、F=4.8） 分光器（シュタインハイル30°プリズム3個） カメラレンズ（ツァイス・テッサー口径4.8cm、f=30cm）
コロナの偏光測光観測		斎藤国治	ロッションプリズム ツァイスf=818mmカメラ カメラレンズ（シュタインハイル製、口径6.8cm、焦点距離54cm） 富士フィルム製乾板 赤道儀
光電装置によるコロナ測光と太陽周縁輝度分布の測定		大沢清輝	光電装置（マツダ光電管2個、セシウム光電管1個、口径70mmリレーコンデンサ3組使用） μAメータ、動画撮影機 赤道儀
コロナの写真観測		下保茂	Cooke製口径10cm、f=70cm望遠鏡 赤道儀
移動乾板による太陽極周縁の分光測光		藤田良雄	スリットレス分光器（2個の直角プリズムと1個の直視プリズムを使うもの） 口径210mm、F=4.5のカメラレンズを口径23mmに絞る 電動乾板ホルダー、フジパンクロマチック乾板
光電測光によるコロナの偏光観測		古畑正秋 富田	光電測光用Cooke製口径13cm、f=168.4cm望遠鏡 ニコルプリズム UX54光電管 コロナ撮影用Koito製口径20cm、f=100cm反射望遠鏡 キャノン35mmカメラ さくらパンクロマチックロールフィルム
接触時刻測定		佐藤友三
コロナカラー撮影		水野良平

論文

Kuniji Saito

Polarigraphic Observations of the Corona at the Eclipse on Feb. 5, 1943

Tokyo Ast. Bulletin、8、12/1、p63、1948

Masaaki FURUHATA

Photo-electric Observations of the Polarization of Corona

Japanese Journal of Astronomy and Geophysics、21、No.3、p173、1944

Masaaki FURUHATA

Photoelectric study of the Polarization of Corona

Proceedings of the Japan Academy、22、No.6、p163、1946

Yoshio FUJITA

Observation of limb-spectra of the sun with a slitless spectrograph

Publications of the Astronomical Society of Japan、1、No.1～2、p23、1949

Tutomu Tanaka, Hirobumi Oura, Tosio Murakami, and Takio Mitunobu

On the Spectrum of the Solar Corona at the Total Eclipse in 1943. I. On the Coronal Lines

Journal of the Physical Society of Japan、1、No.1、p30A、1946

Tutomu Tanaka, Hirobumi Oura, Tosio Murakami, and Takio Mitunobu

On the Spectrum of the Solar Corona at the Total Eclipse in 1943. II. On the Continuous Spectrum

Journal of the Physical Society of Japan、1、No.1、p30B、1946

参考資料

観測隊全般について

本年Ⅱ月5日の皆既日食の計画について

天文月報、36、No.1、p10、1943

Ⅱ月5日の皆既日食

天文月報、36、No.1、p11、1943

古畑正秋

日食交響楽

天文月報、36、No.3、p25、1943

日本数学物理学会年会

天文月報、36、No.8、p91、1943

天文学談話会記事（三鷹）第444回、第445回、第446回

天文月報、36、8、p93、1943

観測隊員について

早川幸男

野附誠夫先生を悼む－弔詞

天文月報、第79巻、No.7、p185、1986

長沢進午

野附誠夫先生の御急逝を悼んで

天文月報、第79巻、No.7、p186、1986

森下博三

野附誠夫先生のありし日を偲んで

天文月報、第79巻、No.7、p186、1986

牧田　貢

齊藤国治先生をおくる

天文月報、第96巻、No.5、p270、2003

長谷川一郎

齊藤国治さんと古天文学

天文月報、第96巻、No.5、p272、2003

横尾広光

齊藤国治教授の古天文学と天文学史研究

天文月報、第96巻、No.5、p274、2003

平山　淳

齊藤国治先生の思い出

天文月報、第96巻、No.5、p276、2003

山下泰正

大澤清輝先生と岡山

天文月報、第99巻、No.5、p278、2006

成相恭二

大澤清輝先生の思い出

天文月報、第99巻、No.5、p279、2006

アルバム生前の廣瀬さんと下保さん

天文月報、第75巻、No.3、p68、1982

古畑正秋

下保さんを悼む

天文月報、第75巻、No.3、p76、1982

鏑木政岐

水野良平さんを偲んで

天文月報、第71巻、No.12、p320、1978

虎尾正久

東京天文台時代の水野良平氏

天文月報、第71巻、No.12、p321、1978

小林悦子

五島プラネタリウムでの水野良平先生の思い出

天文月報、第71巻、No.12、p322、1978

萩原雄祐

関口鯉吉博士を悼む

天文月報、第44巻、No.10、p147、1951

川畑幸夫

関口先生の思い出

天文月報、第44巻、No.10、p148、1951

野附誠夫

関口先生を惜しむ

天文月報、第44巻、No.10、p149、1951

高窪啓弥

古畑正秋先生追悼－弔詞

天文月報、第82巻、No.2、p42、1989

田鍋浩義

追憶　古畑正秋先生

天文月報、第82巻、No.2、p43、1989

訃報　古畑正秋氏

国立天文台ニュース、No.4、1989

訃報　藤田良雄先生

国立天文台ニュース、No.235、2013

訃報

天文月報、第106巻、No.3、p235、2013

山下泰正

藤田良雄先生を悼む

天文月報、第106巻、No.4、p278、2013

古在由秀

藤田良雄先生から受けた恩恵

天文月報、第106巻、No.4、p280、2013

日江井榮二郎

美しき旅立ち

天文月報、第106巻、No.4、p282、2013

辻　隆

藤田良雄先生と低温度星

天文月報、第106巻、No.4、p284、2013

年次報告ほか

斉藤国治,篠沢志津代

明治以降わが国の天文および地球物理学者がおこなった日食観測の記録（総合報告）

東京天文台報14巻No.1,1966