2016年12月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。緑線は最近1周期における変動、青線と赤線は最近1周期における北半球(青)と南半球(赤)の変動、点線(黒)は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。前太陽活動サイクルから今サイクルにかけて極小が深くまた遅れました。現在の太陽活動は極大期を過ぎたところとなっています。ここ半世紀にわたって北半球の活動が南半球より1年から3年先行する傾向が続いており、前サイクルでは北半球は2000年初めに極大となった一方、南半球では2002年初頭が極大で、またその後の極小も北半球が2008年初め、南半球が2009年前半でした。今サイクルでは北半球が2011年後半に極大を迎えたのに対して、南半球は遅れて上昇し、2014年に極大を迎えるという、全く従来と変わらない傾向が見られます。
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12月の平均黒点相対数は12.08でした。12月の太陽観測所の観測日は25日ありましたが、無黒点が報告された日が11日ありました。太陽の周期活動は本格的に極小期に入り始めている様です。南北半球別では、北半球が 5.52、南半球が6.56 でした。2016年の黒点相対数の時間発展を概観すると、2014年初頭に北半球から約2年半遅れでピークを迎えた南半球側の黒点相対数の急速な減衰が目立ちます(図1)。今活動周期の様に、後からピークを迎えた半球側の黒点相対数が先に減衰を示すのは稀で、記録によると、8周期前まで遡らなければ見当たりません。この際、それまで北半球先行であった黒点数変動が、次サイクルより南半球先行に変わりましたので、今サイクルまで既に 5サイクル続いた北半球先行が、次のサイクルでどの様になるか興味のあるところです。
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2016年11月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。緑線は最近1周期における変動、青線と赤線は最近1周期における北半球(青)と南半球(赤)の変動、点線(黒)は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。前太陽活動サイクルから今サイクルにかけて極小が深くまた遅れました。現在の太陽活動は極大期を過ぎたところとなっています。ここ半世紀にわたって北半球の活動が南半球より1年から3年先行する傾向が続いており、前サイクルでは北半球は2000年初めに極大となった一方、南半球では2002年初頭が極大で、またその後の極小も北半球が2008年初め、南半球が2009年前半でした。今サイクルでは北半球が2011年後半に極大を迎えたのに対して、南半球は遅れて上昇し、2014年に極大を迎えるという、全く従来と変わらない傾向が見られます。
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11月の平均黒点相対数は18.11と、先月に引き続き、今極大期の最大レベルである100付近の半分以下の低い値を示しました。ここ最近の最低の黒点相対数でもあります(これまでは2016年6月の19.60)。南北半球別では、 北半球が14.47、南半球が3.63でした。北半球が南半球の黒点数を大きく上回っています。これは2016年の初めから見られる傾向です。また、今月は黒点の観測されない日が3日ありました。
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2016年10月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。緑線は最近1周期における変動、青線と赤線は最近1周期における北半球(青)と南半球(赤)の変動、点線(黒)は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。前太陽活動サイクルから今サイクルにかけて極小が深くまた遅れました。現在の太陽活動は極大期を過ぎたところとなっています。ここ半世紀にわたって北半球の活動が南半球より1年から3年先行する傾向が続いており、前サイクルでは北半球は2000年初めに極大となった一方、南半球では2002年初頭が極大で、またその後の極小も北半球が2008年初め、南半球が2009年前半でした。今サイクルでは北半球が2011年後半に極大を迎えたのに対して、南半球は遅れて上昇し、2014年に極大を迎えるという、全く従来と変わらない傾向が見られます。
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10月の黒点相対数は23.06と9月の34.71よりも減少しました。 南北半球別では、北半球が19.00、南半球が4.06と、北半球の黒点数の方が卓越し、南半球の黒点出現が低い状態が続いています。 特に10月16日以降は南半球の黒点数はゼロが続きました。三鷹では天気が恵まれませんでしたが、SIDC(※)によると10月10日頃が黒点数が最も多かったようです。特に発達した黒点としては、NOAA12598とNOAA12599があげられます(図1)。
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2016年9月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。緑線は最近1周期における変動、青線と赤線は最近1周期における北半球(青)と南半球(赤)の変動、点線(黒)は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。前太陽活動サイクルから今サイクルにかけて極小が深くまた遅れました。現在の太陽活動は極大期を過ぎたところとなっています。ここ半世紀にわたって北半球の活動が南半球より1年から3年先行する傾向が続いており、前サイクルでは北半球は2000年初めに極大となった一方、南半球では2002年初頭が極大で、またその後の極小も北半球が2008年初め、南半球が2009年前半でした。今サイクルでは北半球が2011年後半に極大を迎えたのに対して、南半球は遅れて上昇し、2014年に極大を迎えるという、全く従来と変わらない傾向が見られます。
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9月の平均黒点相対数は34.71でした。南北半球別では、北半球が 29.07、南半球が5.64 でした。今年6月に急に値を落とした黒点相対数は、その後、北半球の活動性が黒点相対数にして2倍から3倍程度に持ち直し、この3ヶ月、同程度の値を推移しています。図1は 9月に出現した最も大きい黒点群 NOAA 12585 の様子です。北半球ではこの様に大きな黒点群もまだ単発的に出現しますが、全体としては、次の極小への途上にあります。
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2016年8月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。緑線は最近1周期における変動、青線と赤線は最近1周期における北半球(青)と南半球(赤)の変動、点線(黒)は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。前太陽活動サイクルから今サイクルにかけて極小が深くまた遅れました。現在の太陽活動は極大期を過ぎたところとなっています。ここ半世紀にわたって北半球の活動が南半球より1年から3年先行する傾向が続いており、前サイクルでは北半球は2000年初めに極大となった一方、南半球では2002年初頭が極大で、またその後の極小も北半球が2008年初め、南半球が2009年前半でした。今サイクルでは北半球が2011年後半に極大を迎えたのに対して、南半球は遅れて上昇し、2014年に極大を迎えるという、全く従来と変わらない傾向が見られます。
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8月の平均黒点相対数は42.05と、先月に引き続き、今極大期の最大レベルである100付近の半分以下の低い値を示しました。南北半球別では、 北半球が33.59、南半球が8.45でした。北半球の黒点相対数は2012年から30前後の値を保っています。一方、南半球の黒点相対数は北半球の1/3程度でずいぶんと小さな値を示しています。8月2日から8月4日にかけて黒点の観測されない日が3日ありました。その後、また黒点が出始めました。
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2016年7月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。緑線は最近1周期における変動、青線と赤線は最近1周期における北半球(青)と南半球(赤)の変動、点線(黒)は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。前太陽活動サイクルから今サイクルにかけて極小が深くまた遅れました。現在の太陽活動は極大期を過ぎたところとなっています。ここ半世紀にわたって北半球の活動が南半球より1年から3年先行する傾向が続いており、前サイクルでは北半球は2000年初めに極大となった一方、南半球では2002年初頭が極大で、またその後の極小も北半球が2008年初め、南半球が2009年前半でした。今サイクルでは北半球が2011年後半に極大を迎えたのに対して、南半球は遅れて上昇し、2014年に極大を迎えるという、全く従来と変わらない傾向が見られます。
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7月の黒点相対数は24.94と6月の19.60よりも増加しました。 南北半球別では、北半球が20.06、南半球が4.89と、北半球の黒点数の方が卓越し、南半球の黒点出現が低い状態が続いています。 7月10日から24日の間、北半球では、活動領域NOAA12565と12567が東西に隣接して出現し、発達しました(図1)。 これらの活動領域は、太陽フレア活動が活発で、NOAA12567では Mクラスフレアが7つ、 Cクラスフレアが 46個発生しました。NOAA12565でもCクラスが7個起きています。今年に入って、Mクラスが発生したのは4月以来のことです。X線強度が最大だったのは、7月23日5時(世界時、以下同様)に起きた M7.6フレアです。図2は7月23日から25日にかけてのX線強度変化です。
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2016年6月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。緑線は最近1周期における変動、青線と赤線は最近1周期における北半球(青)と南半球(赤)の変動、点線(黒)は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。前太陽活動サイクルから今サイクルにかけて極小が深くまた遅れました。現在の太陽活動は極大期を過ぎたところとなっています。ここ半世紀にわたって北半球の活動が南半球より1年から3年先行する傾向が続いており、前サイクルでは北半球は2000年初めに極大となった一方、南半球では2002年初頭が極大で、またその後の極小も北半球が2008年初め、南半球が2009年前半でした。今サイクルでは北半球が2011年後半に極大を迎えたのに対して、南半球は遅れて上昇し、2014年に極大を迎えるという、全く従来と変わらない傾向が見られます。
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6月の平均黒点相対数は19.60でした。南北半球別では、北半球が 11.80、南半球が7.80 でした。南北半球共に、先月の半分以下の黒点相対数となりました。日毎で見ると、太陽観測所の6月の観測日数は15日間でしたが、このうち4日間が無黒点でした。太陽観測所の観測では、2014年7月17日以来の無黒点です。2014年7月より前の無黒点の観測は2011年8月15日でした。 |
2016年5月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。緑線は最近1周期における変動、青線と赤線は最近1周期における北半球(青)と南半球(赤)の変動、点線(黒)は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。前太陽活動サイクルから今サイクルにかけて極小が深くまた遅れました。現在の太陽活動は極大期を過ぎたところとなっています。ここ半世紀にわたって北半球の活動が南半球より1年から3年先行する傾向が続いており、前サイクルでは北半球は2000年初めに極大となった一方、南半球では2002年初頭が極大で、またその後の極小も北半球が2008年初め、南半球が2009年前半でした。今サイクルでは北半球が2011年後半に極大を迎えたのに対して、南半球は遅れて上昇し、2014年に極大を迎えるという、全く従来と変わらない傾向が見られます。
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5月の平均黒点相対数は46.05と、先月に引き続き、今極大期の最大レベルである100付近の半分程度の低い値を示しました。南北半球別では、 北半球が29.42、南半球が16.63でした。北半球の黒点相対数は2012年から30前後の値を保っています。一方、南半球の黒点相対数は2016年3月と4月は1桁と少なかったのですが、北半球の半分程度に回復しました。5月14日から5月26日にかけて南半球に巨大な暗部を持つ黒点(NOAA12546)が出現しました(図1)。4月に見えていた巨大黒点は北半球に出現していたので、回帰したものではないと考えられます。
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2016年4月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。緑線は最近1周期における変動、青線と赤線は最近1周期における北半球(青)と南半球(赤)の変動、点線(黒)は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。前太陽活動サイクルから今サイクルにかけて極小が深くまた遅れました。現在の太陽活動は極大期を過ぎたところとなっています。ここ半世紀にわたって北半球の活動が南半球より1年から3年先行する傾向が続いており、前サイクルでは北半球は2000年初めに極大となった一方、南半球では2002年初頭が極大で、またその後の極小も北半球が2008年初め、南半球が2009年前半でした。今サイクルでは北半球が2011年後半に極大を迎えたのに対して、南半球は遅れて上昇し、2014年に極大を迎えるという、全く従来と変わらない傾向が見られます。
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4月の黒点相対数は33.33と3月の36.70から減少しました。4月はほとんどの黒点が北半球に出現し、南半球は 4月22日に出現するまでは無黒点と低調でした。 4月25日以降は太陽全体で4-6群出現し、活発な様子を見せました。南半球の黒点相対数は、2014年初めにピークを迎えたあとは減少し、2011年にピークを迎えた北半球の黒点数がこの数ヶ月はその数を維持する状態が続いています。 |
2016年3月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。緑線は最近1周期における変動、青線と赤線は最近1周期における北半球(青)と南半球(赤)の変動、点線(黒)は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。前太陽活動サイクルから今サイクルにかけて極小が深くまた遅れました。現在の太陽活動は極大期を過ぎたところとなっています。ここ半世紀にわたって北半球の活動が南半球より1年から3年先行する傾向が続いており、前サイクルでは北半球は2000年初めに極大となった一方、南半球では2002年初頭が極大で、またその後の極小も北半球が2008年初め、南半球が2009年前半でした。今サイクルでは北半球が2011年後半に極大を迎えたのに対して、南半球は遅れて上昇し、2014年に極大を迎えるという、全く従来と変わらない傾向が見られます。
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3月の平均黒点相対数は36.7でした。南北半球別では、北半球が 28.5、南半球が8.2 でした。2014年初頭に今活動周期のピークを過ぎた黒点相対数は、ここ1年ほど50程度をベースに推移していたのですが、ここに来てさらに落ち始めたようです。 |
2016年2月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。緑線は最近1周期における変動、青線と赤線は最近1周期における北半球(青)と南半球(赤)の変動、点線(黒)は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。前太陽活動サイクルから今サイクルにかけて極小が深くまた遅れました。現在の太陽活動は極大期を過ぎたところとなっています。ここ半世紀にわたって北半球の活動が南半球より1年から3年先行する傾向が続いており、前サイクルでは北半球は2000年初めに極大となった一方、南半球では2002年初頭が極大で、またその後の極小も北半球が2008年初め、南半球が2009年前半でした。今サイクルでは北半球が2011年後半に極大を迎えたのに対して、南半球は遅れて上昇し、2014年に極大を迎えるという、全く従来と変わらない傾向が見られます。
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2月の平均黒点相対数は51.67と、先月に引き続き、今極大期の最大レベルである100付近の半分程度の低い値を示しました。南北半球別では、北半球が34.71、南半球が16.95でした。北半球の黒点相対数は2012年から30前後の値を保っています。一方、南半球の黒点相対数は2014年をピークに減りつづけ、今月は先月に続いて南半球の黒点が北半球の半分程度になりました。 |
2016年1月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。緑線は最近1周期における変動、青線と赤線は最近1周期における北半球(青)と南半球(赤)の変動、点線(黒)は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。前太陽活動サイクルから今サイクルにかけて極小が深くまた遅れました。現在の太陽活動は極大期を過ぎたところとなっています。ここ半世紀にわたって北半球の活動が南半球より1年から3年先行する傾向が続いており、前サイクルでは北半球は2000年初めに極大となった一方、南半球では2002年初頭が極大で、またその後の極小も北半球が2008年初め、南半球が2009年前半でした。今サイクルでは北半球が2011年後半に極大を迎えたのに対して、南半球は遅れて上昇し、2014年に極大を迎えるという、全く従来と変わらない傾向が見られます。
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1月の黒点相対数は44.48と、昨年12月の42.14から少し増加しました。 1月前半は北半球が優勢で、特に1月9日前後に黒点数が増加しています。 1月10日の黒点画像を見ると、NOAA12480とNOAA12482のそれぞれが赤道近くで双極群を形成しています(図1)。 逆に南半球は黒点活動が低調で、1月11日から17日にかけて、黒点数が0の日が続きました。特にNOAA12480では大きな黒点が赤道近くに現れていて、黒点の発生が低緯度に偏る太陽活動サイクル終盤が近いことを伺わせます。図1: 2016年1月10日の太陽黒点画像。NOAA12480,12482など北半球に黒点群が出現している。
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