2012年03月の太陽活動

solar cycle

 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。赤線は最近1周期における変動、黒線は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。今周期においては極小が深くまた遅れましたが、現在太陽活動が回復傾向にあることがわかります。
→ 2012年の黒点相対数

3月の太陽:白色光 Hα線 赤外線偏光

 3月の太陽活動は、1月に活動的だった領域が太陽の自転に伴って地球側に現われたためか、活発でした。7日には、現在の太陽活動サイクル(サイクル24) で2番目に大きなX5.4フレアが活動領域11429で起こり、地球方向を向いていたため人工衛星などへの障害が懸念されましたが、大きな問題は報告されませんでした。黒点相対数は、2月よりも増加しているものの、ピークを過ぎて減少傾向になっているようです。引き続き今後の傾向が注目されます。
 下の左図は、3月12日に太陽観測所の高速高解像Hαカメラで撮影したHα線画像で、北半球に大きなダークフィラメントとプラージュ(活動領域11432, 11429)が見られ、南半球の東のリムには噴出型のプロミネンスが見られます(ムービーはこちら)。下の右図は、3月27日のHα線画像で、北半球の活動領域11444でフレア(最大C5.3)が見られ、その領域のドップラーグラム(Hα線中心±0.5Å)では、ガスの上昇(黒色)と下降(白色)が見られます(ムービーはこちら。左からHα中心, Hα中心±0.5Å, 連続光で、Hα中心で白く光っている部分がフレアカーネルです。その部分はHα中心±0.5Åで黒色に見えますが見掛上だけで、周囲の噴出物が上昇流と下降流です)。

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左図:2012年3月12日に観測されたプロミネンス噴出
右図:2012年3月27日に観測されたCクラスフレア

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