過去の太陽活動 : 2010年、
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2010年12月の太陽活動
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。赤線は最近1周期における変動、黒線は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。今周期においては極小が深くまた遅れましたが、現在太陽活動が回復傾向にあることがわかります。
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12月は、毎日のように黒点が観測できたものの黒点相対数は減少しました。特に、12月後半は太陽活動が静穏な日が続き、19、20日には黒点が観測されず、相対数の減少の原因になりました。しかし、31日にはCクラスのフレアが起こり、再び活動が活発になる兆しも見られました。そのため、今月見られた黒点相対数の減少傾向が続くか否か、何を意味するのか、継続的な観測を行って明らかにする必要があります。
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2010年11月の太陽活動
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。赤線は最近1周期における変動、黒線は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。今周期においては極小が深くまた遅れましたが、現在太陽活動が回復傾向にあることがわかります。
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11月の黒点数は、無黒点の日が無く、平均黒点相対数は先月を大幅に上回りました。また太陽活動は、上旬には5日間連続で合計13回のフレア(Cクラス10回、Mクラス3回)が発生するなど活発な様子を見せていましたが、下旬にはフレアは発生しなくなり落ち着いています。
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2010年10月の太陽活動
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。赤線は最近1周期における変動、黒線は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。今周期においては極小が深くまた遅れましたが、現在太陽活動が回復傾向にあることがわかります。
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10月の平均黒点相対数は8月・9月と比べるとやや低くなりましたが、一方月の後半にはフレア活動が活発化し、最近3ヶ月では最大となるM2.8のフレアなどが起きるなどしていて、太陽は引き続き堅調な活動を示しています。残念ながら10月後半は三鷹では天気が悪くて十分な観測ができませんでしたが、Hα線像では大きなフィラメントやプロミネンスをとらえています。18日に観測されたダークフィラメント(下図左)は赤道をはさんで長さは南北約52万kmもありました。このフィラメント近くの活動領域11112がM2.8フレアを起こした活発な領域です。また、27日に西リムから高く伸びたプロミネンス(下図右)が観測されました。このプロミネンスが垂直に立っているとすると、太陽リムから約10万kmの高さがあります。![]() ![]() 10月18日のフィラメントと27日のプロミネンス(各画像をクリックすると太陽全面像が表示されます) |
2010年9月の太陽活動
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。赤線は最近1周期における変動、黒線は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。今周期においては極小が深くまた遅れましたが、現在太陽活動が回復傾向にあることがわかります。
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9月は、ほぼ毎日のように黒点が確認でき、先月に引き続き、平均黒点相対数が増加しました。GOES衛星による観測では、小規模のフレア活動も毎日のように確認でき、最大でC3.3フレアが観測されました。9月22日ごろ出現した活動領域11109では、その出現直後にフレアが起こりましたが、フレアが継続して観測されたのは、活動領域NOAA11101から11111までが、入れ替わり立ち替わりに地球側に出現したことによります。下図は、三鷹キャンパスで取得した白色光画像のアニメーションで、活動領域(黒点)の位置が太陽の自転に伴って日に日に変化していることがわかります。![]() |
2010年8月の太陽活動
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。赤線は最近1周期における変動、黒線は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。今周期においては極小が深くまた遅れましたが、現在太陽活動が回復傾向にあることがわかります。
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8月の黒点数は、無黒点の日もありましたが、全体としては相対数で今活動サイクルの最大値を記録しました。また中旬には5日連続でフレアが発生するなど、依然太陽活動は活発になりつつあります。
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2010年7月の太陽活動
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。赤線は最近1周期における変動、黒線は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。今周期においては極小が深くまた遅れましたが、現在太陽活動が回復傾向にあることがわかります。
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7月の無黒点日数はゼロで、太陽活動は活発になりつつあります。上旬には南半球に大きな単極の黒点(活動領域 11084)があり、中旬には北半球にβδ型に分類される複雑な磁場構造を持つ活動領域 11087 が現れ、Cクラスのフレアを7回起こしました。下旬になって南半球に出現した双極領域(β型)の活動領域11089も、Cクラスのフレアを2回起こしており、フレアの発生が珍しくなくなってきています。目立った現象としては、7月4日にHα線像で北半球に見えていた大きな静的フィラメントが7月5日には消失しています。これは日本時間の7月5日早朝(19:40UT頃から)に起きたCMEと関係していると思います。その時刻にフレアは起きていません。![]() ![]() ![]() 左から順に7月2,17,26日の太陽 (画像をクリックすると太陽全面像が表示されます) |
2010年6月の太陽活動
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。赤線は最近1周期における変動、黒線は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。今周期においては極小が深くまた遅れましたが、現在太陽活動が回復傾向にあることがわかります。
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6月は、12日と13日に太陽活動が活発になり、太陽表面の爆発現象であるフレアが起こりました。12日には活動領域11081、13日には活動領域11079と異なる領域でMクラスのフレアが起こりました。上図に示した活動領域11081では、6月11日には存在しなかった黒点が12 日に突然現れて、13日にかけて拡大しており、浮上磁場の急激な発達によって引き起こされたと考えられる特に活発なフレア活動が見られました。その後、黒点の無かった日もあるなど太陽活動が静穏になった時期もありましたが、6月は、過去2ヶ月と比べても黒点の相対数が増加しており、太陽活動が活発になりつつあると言えます。
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2010年5月の太陽活動
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。赤線は最近1周期における変動、黒線は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。今周期においては極小が深くまた遅れましたが、現在太陽活動が回復傾向にあることがわかります。
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5月の太陽は上旬には活発な様子を見せましたが、中旬から下旬にかけてはあまり黒点が現れなかったため、黒点相対数は4月よりも若干増加した程度でした。それでも5月全体では9回フレアが発生しており、(4月は1回のみ)、特に5月4日から5日にかけて急速に発達した活動領域11069(左図)は4日間で7回のフレアを起こし、三鷹でも2回観測できています (5月5日のフレア:右図、ムービー)。その後、この活動領域は太陽が1周した月末には見られないため、地球と反対側にいるときに消滅したと思われます。![]() ![]() |
2010年4月の太陽活動
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。赤線は最近1周期における変動、黒線は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。今周期においては極小が深くまた遅れましたが、現在太陽活動が回復傾向にあることがわかります。
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4月の黒点相対数は今年最低で、去年に戻ったかのような低さでした。一方でプラージュやプロミネンスは少なくなく、太陽活動そのものが衰えているわけではありません。特に4月13日には、北西リムに幅約35万km、高さ約10万kmの大プロミネンスが出現しました。下図は左が0時UT、右が5時UTのプロミネンスの様子で、ゆっくりした上昇が見えます(ムービー)。このプロミネンスはこの後日本時間の夜に爆発を起こして消えており、その前兆が見えているものです。![]() |
2010年3月の太陽活動
![]() 黒点相対数の変動(13カ月移動平均)。赤線は最近1周期における変動、黒線は過去の周期における変動を極小を揃えてプロットしたもの。今周期においては極小が深くまた遅れましたが、現在太陽活動が回復傾向にあることがわかります。
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3月に入ってからは1月や2月のような目立ったフレア活動はなく、数個のCクラスフレアを数えるのみでしたが、ほとんどの日に黒点が見られ、引き続き極小を脱した太陽の活動が確認できます。特に北半球には大きな面積の黒点を持つ活動領域が、中旬にはNOAA11054(左図)が、下旬にはNOAA11057(中央図)がそれぞれ現われました。また、ディスク上で大きく成長した静穏領域プロミネンスが17日から19日にかけて西のリム上で見事な姿を見せ(右図)、その後太陽の向こう側を半周して月末には東のリムに再び現れました。![]() ![]() ![]() |
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