5303Åコロナ緑線輝度 国立天文台乗鞍コロナ観測所において測定されました。 1951〜1996年と1997〜2009年でデータの書式が変わっています。 それぞれの書式での項目は以下の通りです。 (1)1951〜1996年のデータ プリズムを使用した直視分光器を10 cmコロナグラフに装着して眼視観測によって測定されました。 ファイル名:ngiYYYY.txt (YYYYは年の整数) フォーマット:プレーンテキスト 一例として1951年4月18日のデータを上げて説明します。 51 4 18 01 26 11 70 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 14 40 51 4 18 01 26 11 70 2 21 22 46 45 49 35 24 14 41 41 41 20 40 51 4 18 01 26 11 70 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 40 51 4 18 01 26 11 70 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 40 51 4 18 01 26 11 70 5 0 0 25 52 80 98 999 999 999 999 999 999 40 51 4 18 01 26 11 70 6 999 999 999 999 999 999 999 999 999 999 999 999 40 上記6行で1回分の観測結果です。その項目は以下のようになっています。 YY MM DD hh mm 11 Id 1 I( 0) I( 5) ,,, I( 55) Obs YY MM DD hh mm 11 Id 2 I( 60) I( 65) ,,, I(115) Obs YY MM DD hh mm 11 Id 3 I(120) I(125) ,,, I(175) Obs YY MM DD hh mm 11 Id 4 I(180) I(185) ,,, I(235) Obs YY MM DD hh mm 11 Id 5 I(240) I(245) ,,, I(295) Obs YY MM DD hh mm 11 Id 6 I(300) I(305) ,,, I(355) Obs データ行内の文字の位置と形式 -[1-2](i2): YY -[4-5](i2): MM -[7-8](i2): DD -[10-11](i2):hh -[13-14](i2):mm -[16-17](i2): 11 -[19-21](i3): Id -[23](i1): 1〜6 -[25-27](i3): I -[29-31](i3): I -[33-35](i3): I -[37-29](i3): I -[41-43](i3): I -[45-47](i3): I -[49-51](i3): I -[53-55](i3): I -[57-59](i3): I -[61-63](i3): I -[65-67](i3): I -[69-71](i3): I -[79-80](i2): Obs 内容 YY:年 MM:月 DD:日 hh:観測時刻の時 (世界時) mm:観測時刻の分 (世界時) 11:乗鞍コロナ観測所に割り当てられた観測所番号 Id:背景の空と望遠鏡内の散乱光を合わせた明るさ (diffuse light) (太陽面中心の明るさの100万分の1を単位として、その何倍であるか) 1〜6:行番号 (1〜6でひと揃いとなる) I (0, 5, 10, …, 355):太陽の縁の上空50秒角の高さにおいてPosition angle (位置角) 0度から5度刻みで355度まで測定したコロナの明るさ (太陽面中心の明るさの100万分の1を単位として、その何倍であるか)。0はコロナが暗すぎて見えず測定不可、999は天気不良で測定無しを意味する。 Obs:観測者ID番号。数字と観測者の対応は以下の通り。 1 = M.Fukatsu 17 = M.Uchida 33 = T.Tsumita 2 = E.Hiei 18 = M.Ukai 34 = M.Ono 3 = H.Imai 19 = A.Yamaguchi 35 = T.Oe 4 = M.Irie 20 = Y.Yose 36 = S.Baba 5 = K.Kumagai 21 = H.Fukushima 37 = T.Hayashi 6 = M.Matsumoto 22 = I.Sano 38 = T.Natori 7 = M.Miyashita 23 = S.Ishikawa 39 = M.Notuki 8 = H.Miyazaki 24 = H.Miyazawa 40 = S.Nagasawa 9 = H.Morishita 25 = K.Mizugaki 41 = Y.Yamamoto 10 = Y.Nakagomi 26 = T.Kanda 42 = N.Tanaka 11 = Y.Ohki 27 = H.Sato 43 = Y.Nishino 12 = T.Okamoto 28 = S.Hamana 44 = K.Shinoda 13 = I.Shimizu 29 = S.Yajima 45 = M.Noguchi 14 = Y.Shimizu 30 = K.Higashi 46 = M.Saito 15 = T.Suzuki 31 = Y.Nojima 47 = Y.Suematsu 16 = A.Tokuya 32 = K.Nishi 48 = Y.Kato Position angle (位置角) は天球上 (赤道座標系) の北を0度とし、東回り (反時計回り) に測られます。 1951〜1996年のコロナ観測とデータフォーマットの詳細については、国立天文台欧文報告 VOL. 5 のSakurai et al. のレポート 「Emission Line Intensities of the Solar Corona and Sky Brightness Observed at Norikura: 1950-1997」 (http://dbc.nao.ac.jp/cgi-bin-jp/display/pub/vol5/121/0001) もご覧ください。 (2)1997〜2009年のデータ 10 cmコロナグラフに装着した緑色コロナ輝線撮像装置NOGISで冷却CCDによる撮像観測によって測定されました。 横1行で1回分の記録となります。左から ・月 (Jan. 〜 Dec.), 日 (DD), 時 (hh:mm) (世界時) ・太陽の縁の上空50秒角の高さにおいてPosition angle 0度から5度刻みで355度まで測定したコロナの明るさ (太陽面中心の明るさの100万分の1を単位として、その何倍であるか) が記されています。0はコロナが暗すぎて見えず測定不可を意味します。 NOGISの詳細については、国立天文台報 第4巻 (2000) の野口らによるレポート 「乗鞍コロナ観測所における緑色コロナ輝線撮像装置の開発」[http://dbc.nao.ac.jp/rep/vol4/221/RNAOJvol4p221.pdf] 1997〜2009年のデータフォーマットの詳細については、Monthly Bulletin on Solar Phenomena, Tokyo Astronomical Observatoryの Explanatory Note [https://solarwww.mtk.nao.ac.jp/mitaka_solar/MB_preface_explanation.pdf] もご覧ください。