乗鞍コロナ観測所 新10cmコロナグラフ

　1990年に製作した新10cmコロナグラフは、従来の10cmコロナグラフの横に並ぶ形で同架されています。CCDカメラと画像処理装置により、コロナの微弱な画像を積算して精密に測光することを目的とし、観測波長は干渉フィルターにより4種類を選ぶことができます。特に連続光による画像では2千万度の超高温フレア画像を世界で初めて観測することに成功しました。

文献

熊谷収可 他：「10cm新コロナグラフの製作と実験」、国立天文台報、1、139-149、1991

K.Ichimoto他："Effective Geometrical Thickness and Electron Density of a Flare of 1991 December 2 Observed with the Soft X-Ray Telescope of Yohkoh and Coronagraph", Publ. Astron. Soc. Japan, 44, L117-L122, 1992

K.Ichimoto他："Optical and X-ray Observations of the X9 Flare on 2nd Nov. 1992", Proc. Second Japan-China Seminar on Solar Physics, eds. T.Sakurai, T.Hirayama, and G.Ai, National Astronomical Observatory of Japan, pp.151-156, 1994