国立天文台 太陽観測所
乗鞍コロナ観測所
Norikura Solar Observatory
English / Japanese
乗鞍コロナ観測所は、1949年東京大学東京天文台の附属施設として開設された観測所で、北アルプス乗鞍山系摩利支天岳(海抜2876m)の頂上に位置し、
口径10cmコロナグラフ
口径25cmコロナグラフ
口径10cm新コロナグラフ
の3台のコロナグラフを備えています。コロナグラフは、皆既日食でなくてもコロナを観測することができる特別な望遠鏡で、太陽像の位置に円板を置き、人工的な皆既日食をおこすようになっています。観測所としてこのような高地が選ばれたのは、コロナは明るさが太陽本体の百万分のーほどしかなく、たとえコロナグラフでも、空の背景光が少ない高山でなけれぱ観測ができないからです。また、高山のシーイングの良さを生かして、太陽縁にみられるリム・フレア、プロミネンス(紅炎)、スピキュールなどの現象、フレア、プラージュ、ダーク・フィラメント(暗条)などの太陽面上の現象の観測的研究も行っています。
乗鞍コロナ観測所の夏期は、気温約10℃で人員物資の輸送も容易ですが、冬期は気温が-20℃以下の極寒の環境となります。登山は、一部は雪上車が使えますが、観測所への最後の急斜面は物資を背負っての徒歩登山です。観測所員は一週間交代で勤務し、食料は主として貯蔵食品を、水は雪を溶かして用います。観測及び生活のすべてをまかなう電気は、150kVAのディーゼルの自家発電設備によって供給されます。
25cmコロナグラフは全国の太陽研究者の共同利用観測に使用されています。
共同利用期間は例年7月〜10月半ばです。観測時間の公募については
こちらをご覧下さい。共同利用結果報告のフォーマットはこちらをご覧下さい。
乗鞍コロナ観測所パンフレット:
低解像度 (743KB)、
高解像度 (2.2MB)
共同利用観測・テーマと報告書
観測所の気温自動モニター装置
コロナ観測所上空の天の川と夜天光(通信総合研究所提供)
乗鞍コロナ観測所40年誌(抜粋)
乗鞍コロナ観測所50年のあゆみ(写真集)
乗鞍コロナ観測所60年史
森下博三 Selected Solar H-alpha Photographs (1987)
乗鞍コロナ観測所の気象データ
世界の主なコロナ観測所
乗鞍コロナ観測所の今後の予定について
乗鞍コロナ観測所は2009年度をもって(2010年3月末)、共同利用観測を停止する予定です。
1949年の開所以来60年近くたち、厳しい自然環境の中、建物及び観測設備の老朽化が進み、
年々維持運営が難しくなってきています。このような背景の下、2006年 9月に上がった日本の
太陽観測衛星「ひので」とのコロナ共同観測で成果を上げることで区切りとすることにしました。
設備の後利用、太陽観測の今後の展開については別途検討中です。共同利用の停止については、
国内の太陽研究者コミュニティーの承諾、国立天文台内各種委員会の審議を経て、最終的に
国立天文台・運営会議にて決定されました(2008年3月10日)。
なお、乗鞍コロナ観測所は冬季は雪に閉ざされ、観測環境維持に著しい労力を要する一方、
観測できる晴天日数が少ないため、1998年(平成10年)以降、5月中〜10月末のみの観測運用
となっています。今後の運用については未定です。
本ページ掲載のデータ、画像の使用に際しては
hanaoka
solar.mtk.nao.ac.jp へお問い合わせ下さい。
乗鞍コロナ観測所 (東経137°33′19″,北緯36°06′49″,海抜2876m)
〒390-1500 長野県松本市安曇 乗鞍岳(通年)
〒506-2100 岐阜県高山市丹生川町 乗鞍岳(7月〜10月)
鈴蘭連絡所
〒390-1513 長野県松本市安曇4306-6
電話 0263-93-2211
FAX 0263-93-2406
最終更新日: 2010年08月12日