国立天文台・乗鞍コロナ観測所 共同利用観測報告書 利用者氏名:當村 一朗          所属:大阪府立工業高等専門学校      :川上 新吾            :大阪市立科学館      :                 : 観測テーマ:(1)プロミネンス周縁部の偏光観測 (2)10830線による彩層磁場の観測 利用期間:1999年8月16日 〜 8月20日 (観測実施日数 1日) 旅費の出所:■ 国立天文台共同利用旅費   □ 国立天文台関係の科学研究費       □ 利用者自身の負担      □ 観測所職員旅費(国立天文台職員の場合) 使用機器 :■ 25cmコロナグラフ    ■ G1焦点   □ G2焦点                       □ 直接像       ■ CCD       ■ ポラリメータ       ■ 計算機       □ その他(持ち込み機器など) 観測の目的、方法、今後の解析方針を簡単に記して下さい。  観測の目的:(1)プロミネンス周縁部の構造と直線偏光の2次元分布との関係を調べる.        (2)彩層上部の偏光観測を行ない,可能ならば他波長での観測結果と比較する.  観測の方法:(1)プロミネンスをスリットでスキャンし,スペクトロヘリオグラム           および偏光分布図を作成する.        (2)前項と同様の観測を,活動領域や超粒状斑ネットワーク付近で行なう.  今後の解析:天候上の理由によりHe I 10830Å観測は中止し、Feの6303Åおよび5250Åで        活動領域のスキャンをそれぞれ複数回行い偏光データを得た。得られたI, Q,        U, Vから強度分布と偏光分布を求め、それらを比較して、活動領域の構造や明るさ        と偏光(磁場)との関係を調べたい。 今後も同一テーマで当観測所を利用する予定がありますか?   ある 観測所に対する意見、希望など:  昨年度に引き続き、今回も偏光データを取得することができました.これまでに得られたデ ータの解析を通じて,太陽大気の構造と磁場との関係を,少しでも解明したいと考えておりま す.観測所の皆様には今年度もたいへんお世話になりました.厚く御礼申し上げます.多大な ご苦労がおありかとは思いますが,今後ともぜひ貴観測所を維持され,末長く共同利用に供し て戴きますようお願い申し上げます.なお昨年度の観測解析結果の一部が、去る99年12月に開 催された「太陽表面磁場ベクトル導出法の確立」研究会集録に掲載される予定ですので、あわ せてご報告いたします。