国立天文台・乗鞍コロナ観測所 共同利用観測報告書 利用者氏名: 堀 久仁子   所属 :国立天文台太陽観測所 観測テーマ: Ca K線を用いたSOHO/CDSと京大飛騨天文台とのX線輝点共同観測 利用期間: 2005年 10月18日〜10月21日 (観測実施日数4日:全日晴天) 旅費の出所: ■ 観測所職員旅費 (国立天文台職員の場合) 使用機器: ■25cmコロナグラフ ■G1焦点(5次) □ G2焦点 □ 直接像 □ CCD □ ポラリメータ □ 計算機 □ その他(持ち込み機器など) λ=3933Å、Filter: NAL3937、Slit: 100μm  観測の目的、方法、今後の解析方針を簡単に記して下さい。 ●目的  XBP(X線輝点)のCa K線スペクトル観測。  渡邊 鉄哉教授(国立天文台)主催の共同観測 JOP179(SOHO衛星搭載  撮像スペクトル計CDSと京大飛騨天文台DST使用)のサポート観測。 ●方法  観測ターゲットはCDSチームが日本時間夜中に指定。  西野氏のアドバイスを受け、堀が一人で設定と観測を行う。     使用パソコン:gonoikeの動作不良(カメラとの接続エラー)→gongen         へ設定し直すなど、観測直前(夜)まで準備に四苦八苦。         三鷹から、篠田氏、一本先生、山崎氏の指示をあおぐ。  使用ソフト pmis:パラメータ変更時の注意点を正しく認識せず、          観測中もエラー頻発。その対処に追われる。         観測終了後、一日の取得データの確認を怠った。  Ca K線スペクトルの波長方向データを大きくとりすぎて、IDLが容量不足と  なっていた。しかし、pmisは観測を続行したため、この問題に気づかなかっ  た。(カメラのwindowにエラーが出ていたかもしれない) データが保存されておらず、共同観測は失敗に終わる(解析時に気づく)。 ●今後の方針  *渡邊氏は平成18年度はSolar-Bと飛騨DSTとのXBP共同観測を計画しておられる  が、Solar-B観測は11月頃開始となるため、乗鞍からの支援観測は無理かも。 *2006年2月20−21日に一本先生とgonoikeでpmisの動作確認を行った。  CaK線のように広範囲の波長域を取得するときは、1/2x1/2にbinningして  とること。また、観測後はnkrget、mtv...でデータを確認すること。 今後も同一テーマで当観測所を利用する予定がありますか?  ある(?)  25cm望遠鏡の正常動作が確認できれば、台外の共同観測時間の合間をみて、  または乗鞍観測当番の折にでも、25cm望遠鏡を用いた観測を行いたい。 観測所に対する意見、希望など:  初心者が25cm観測を行う際は、望遠鏡・ソフトの両方に詳しい方を  最初の数日間サポートにつけてほしい。