国立天文台・乗鞍コロナ観測所 共同利用観測報告書 利用者氏名 : 内山明博          所属 :気象庁気象研究所 : 山崎明宏 :  同上 : 古林絵里子 :  同上 : 工藤 玲   :  同上 観測テーマ: 分光直達日射計の検定 利用期間:2005年  7月27日 〜 8月11日 (観測実施日数14日) 旅費の出所: ■ 国立天文台共同利用旅費 □ 国立天文台関係の科学研究費 ■ 利用者自身の負担 □ 観測所職員旅費(国立天文台職員の場合) 使用機器: □ 25cmコロナグラフ □ G1焦点 □ G 2焦点 □ 直接像 □ CCD □ ポラリメータ □ 計算機 ■ その他(持ち込み機器など) 観測の目的、方法、今後の解析方針を簡単に記して下さい。  直達分光日射計の検定を行うために、晴天日に太陽直達光の分光観測を行う。 検定は、大気が安定している晴天日に、大気路程が違う状態で太陽直達光を測定し、 データ取得する。取得されたデータから大気圏外の太陽入射エネルギーが入力した 時に対応する日射計の出力を外挿する事によって推定し、検定定数(機械定数)を 決定する。このような方法により、直達日射計を検定するには、大気が清澄で且つ 変化が小さい場所で行う必要がある。このため大気境界層の上である高度3000m級 の高山で行う。  2005年度は、観測期間中に検定に使えるデータの取得は、残念ながらできな かった。しかし、観測期間中に得られたデータを利用して、直達分光日射計の 特性調査、太陽追尾装置の性能評価を行った。今後は、長期連続観測を可能にし、 検定データの取得とともに他の装置と組み合わせて対流圏上層のエアロゾルの 特性把握にデータを利用したい。 今後も同一テーマで当観測所を利用する予定がありますか?   ある 観測所に対する意見、希望など:  検定以外に上部対流圏のエアロゾル特性の実態把握にも使うために、できるだけ 長期間の連続観測を希望します。