国立天文台・乗鞍コロナ観測所 共同利用観測報告書 利用者氏名 : 花岡 庸一郎      所属 :国立天文台 観測テーマ:彩層吸収線Stokes-V profileで見る活動領域の磁場・大気構造 利用期間:2004年 8月19日 〜  8月25日 (観測実施日数 2日) 2004年10月 7日 〜 10月13日 (観測実施日数 2日) 旅費の出所:□ 国立天文台共同利用旅費 □ 国立天文台関係の科学研究費      □ 利用者自身の負担   ■ 観測所職員旅費(国立天文台職員の場合) 使用機器: ■ 25cmコロナグラフ ■ G1焦点 □ G2焦点 □ 直接像 ■ CCD ■ ポラリメータ □ 計算機 □ その他(持ち込み機器など) 観測の目的、方法、今後の解析方針を簡単に記して下さい。 偏光観測技術の高度化によって彩層吸収線のfull-Stokesシグナルを観測する ことが可能になってきたが、一方彩層吸収線のStokesシグナルから磁場や大気 パラメータへの換算は、光球吸収線の場合ほど確立した手法があるわけではな い。彩層の偏光観測結果から意味のある情報を引き出すにはこの手法の確立が 必要であり、このためには高精度のspectropolarimetryのデータを要する。こ のため、2004年は ・現状のポラリメーターでどの程度の精度の彩層吸収線のStokesデータが得ら れるか検討する ・将来、高精度ポラリメーターで2〜3波長同時観測を行うことを想定して、種々 の吸収線をいくつかの次数で撮像してシミュレーションを行う。 という観測を行った。 残念ながら天候が悪く、2週間の観測期間のうち半日晴れたのが2回、一時的 に晴れたのが2回であったが、試験的なデータを取る程度のことはできた。次 年度は、25cmコロナグラフに高精度ポラリメーターを取りつけること、高速の スペクトロヘリオグラフを動作させること、の準備検討に入る予定である。 今後も同一テーマで当観測所を利用する予定がありますか?  ○ある   ない 観測所に対する意見、希望など: