国立天文台・乗鞍コロナ観測所 共同利用観測報告書 利用者氏名: 塩原匡貴        所属:国立極地研究所      : 矢吹正教          :国立極地研究所 観測テーマ: スカイラジオメータによるエアロゾルの光学観測 利用期間:2003年 8月25日 〜 10月 7日 (観測実施日数 44日) 旅費の出所:  □ 国立天文台共同利用旅費   □ 国立天文台関係の科学研究費         ■ 利用者自身の負担      □ 観測所職員旅費(国立天文台職員の場合) 使用機器:   □ 25cmコロナグラフ    □ G1焦点  □ G2焦点         □ 直接像         □ CCD         □ ポラリメータ         □ 計算機         ■ その他(持ち込み機器など) (観測の目的、方法、今後の解析方針を簡単に記して下さい。) 未だ観測が不十分であり不明な点が多い自由対流圏エアロゾルの光学特性を調べることを 目的とし、自由対流圏エアロゾルの観測に適した乗鞍岳にて、スカイラジオメータによる エアロゾルの光学観測を実施した。スカイラジオメータは太陽直達光および周辺の天空 光強度分布を分光測定するもので、晴天時の観測データからエアロゾルの光学的厚さや 粒径分布等の光学情報を得ることができる。本機は本体センサー部(野外設置)と制御用PC (室内設置)で構成され、あらかじめ設定された測定モードにより連続自動運転が可能である。 そのため、8月25日に機器を設置し測定を開始してから、10月7日の観測終了まで、 無人観測により良好な観測データを取得することができた。ただし、観測期間中の天候の 理由により、解析に使用されうる晴天データは十分ではなかった。現在、これらのデータ から測器校正に適したデータを抜き出して精度の良い測器定数を定める作業を進めている。 今後、これを用いて定量的な解析を行い、上述のエアロゾル特性(光学的厚さ、粒径分布、 複素屈折率)を求める予定である。 今後も同一テーマで当観測所を利用する予定がありますか?   ある 観測所に対する意見、希望など: 貴所の協力により観測は順調に行われました。