国立天文台・乗鞍コロナ観測所 共同利用観測報告書 利用者氏名: 堀 久仁子  所属:情報通信研究機構 平磯太陽観測センター 観測テーマ:赤道をはさむ大コロナループ上空のダイナミクスの観測 利用期間:2003年 6月 〜 9月 (観測実施日数 1日) 旅費の出所: ■ 国立天文台共同利用旅費 □ 国立天文台関係の科学研究費        □ 利用者自身の負担 □ 観測所職員旅費(国 立天文台 職員の場合) 使用機器: □ 25cmコロナグラフ □ G1焦点 □ G 2焦点       □ 直接像       □ CCD       □ ポラリメータ       □ 計算機       ■ その他(10cmコロナグラフ NOGIS) 観測の目的、方法、今後の解析方針を簡単に記して下さい。 目的: CMEを放出するストリーマーの形成過程を、ストリーマーの根元に相当する領域に 着目して調査する 方法: 高輝度領域上空を、できるかぎりリムから離れた領域まで含むよう、広いFOVで 連続撮像する。世話人は西野さん。 今後の解析方法: Mフレアに伴うCME Onsetがとらえられた2003年6月1日〜2日のデータを提供いただいた。 一本先生作IDLソフトを用いて、CME Onsetとキンク振動の励起・減衰の二点から 二次元強度・速度場の詳細解析を行った。SOHO EITのEUV像、LASCOの白色光コロナグラフ、 国立天文台野辺山電波へリオグラフの17&34GHz像、CRL平磯のHα画像との比較解析も 同時に行った。桜井先生、一本先生、西野さんとの共同研究。途中経過をSGEPPS学会、 天文学会、国内外研究会等で口頭+ポスター発表済み。H16年度も国内外で二件発表予定。 現在論文二本執筆中。論文完成までは三鷹へ議論にいかせていただきたい。    今後も同一テーマで当観測所を利用する予定がありますか?     ある(たぶん? 晴天日に訪問し、自分で観測領域を設定してみたい)  観測所に対する意見、希望など:  昨年度はたいへんお世話になりました。NOGISのおかげで研究の視野が広がりました。 今年度もおもしろいデータが取れたらお知らせいただけますとうれしいです。 (解析は総研大の鈴木さんにお任せしますが!) 希望は、観測所のインターネット回線をもっと太くしてほしいこと。山上の観測者たちが 観測領域を決定する際、もっとひんぱんによそからの最新情報を参考できるよう。また、 下界(天文台)から最新画像のムービーを毎日観測後に確認できるよう。