国立天文台・乗鞍コロナ観測所 共同利用観測報告書 利用者氏名:當村 一朗          所属:大阪府立工業高等専門学校      :                 :      :                 : 観測テーマ:乗鞍・飛騨マグネトグラフ共同観測 利用期間:2001年8月27日 〜 9月1日 (観測実施日数 4日) 旅費の出所:■ 国立天文台共同利用旅費   □ 国立天文台関係の科学研究費       □ 利用者自身の負担      □ 観測所職員旅費(国立天文台職員の場合) 使用機器 :■ 25cmコロナグラフ    ■ G1焦点   □ G2焦点                       □ 直接像       ■ CCD       ■ ポラリメータ       ■ 計算機       □ その他(持ち込み機器など) 観測の目的、方法、今後の解析方針を簡単に記して下さい。 ・目的  (1)乗鞍コロナ観測所と飛騨天文台のマグネトグラフ測定結果の比較を行なう.  (2)太陽磁場の高さ方向の構造を明らかにする.  (3)それぞれのマグネトグラフで得られるよりも高い時間分解能で観測する. ・方法(それぞれ「目的」の(1)?(3)に対応)  (1)同じ場所を同じ波長で同時に観測し,両者の結果を比較検討する.  (2)同じ場所をformation heightの異なる波長で同時に観測し,両者の     結果を併せて,異なる高さの磁場構造をつなぐことを試みる.  (3)同じ場所を同じ波長で観測するが,観測時刻をずらすことにより,     1箇所での観測で達成できるよりも高い時間分解能を得ることを試みる. ・今後の解析方針  活動領域NOAA9591,9600について, FeI 6303 Åおよび HeI 10830 Åでの偏光データを 多数取得した.特にNOAA9591については,飛騨天文台との同時観測に計7回成功した.今 後の解析方針は以下のとおりである.(1)FeI 6303 Åのデータを解析して,飛騨天文台マグ ネトグラフとの比較検証を行なう.(2)HeI 10830 Åのデータを解析して飛騨天文台( FeI 6303 Å )の結果と併せて,異なる高さの磁場構造をつなぐことを試みる. 今後も同一テーマで当観測所を利用する予定がありますか?   ある 観測所に対する意見、希望など:  今回も大量の偏光データを取得することができました.その中には,飛騨天文台との同時 観測データも多数含まれております.これまでに得られたデータの解析を通じて,太陽大気 の構造と磁場との関係を解明したいと考えております.観測所の皆様には今年度もたいへん お世話になり,厚く御礼申し上げます.多大なご苦労がおありかとは思いますが,今後とも ぜひ貴観測所を維持され,末長く共同利用に供して戴きますようお願い申し上げます.