国立天文台・乗鞍コロナ観測所 共同利用観測報告書 利用者氏名: 綿田辰吾              所属:東京大学地震研究所      : 竹内希 :同上      : 西田究 :同上 観測テーマ: 微気圧連続計測 利用期間:2000年 8月 13日 〜  10月 5日 (観測実施日数 54日) 旅費の出所:□ 国立天文台共同利用旅費   □ 国立天文台関係の科学研究費       ■ 利用者自身の負担 □ 観測所職員旅費(国立天文台職員の場合) 使用機器 :□ 25cmコロナグラフ    □ G1焦点   □ G2焦点                       □ 直接像       □ CCD       □ ポラリメータ       □ 計算機       ■ その他(持ち込み機器など) 微気圧計測システム一式 観測の目的、方法、今後の解析方針を簡単に記して下さい。 地球大気の長周期音響モードを検出するため。 地球大気には周期4分程度で、そのエネルギーが成層圏、中間圏 に集中する音波モードが存在することがに理論上分かっているが そのモードはこれまで直接検出されたことがない。 このモードのエネルギーは地表付近でほとんどなく、高地ほど エネルギーが増大している。高地での微気圧観測が検出の一つの手段 と考え、乗鞍コロナ観測所での長期間の微気圧計測を試みた。 データ収集システムの不具合により、1日程度の連続記録が取得 できたのみで、観測に失敗した。 平地では同様なシステムが稼働しているので、高地での不具合発生原因 の解明と改良が今後の課題となった。 今後も同一テーマで当観測所を利用する予定がありますか?   ある 平成13年度にシステム改良試験を繰り返し、1000メートル級の高地で の連続観測を行い、平成14年度に再度同一テーマでの観測許可をお願いしたい。 観測所に対する意見、希望など: 天文学とは関係ない地球大気振動のような分野のテーマにも、 寛大に観測許可をいただいたことに感謝しております。 宿泊、食事も乗鞍の高地にあるとは思えないような 快適さでした。 今後の地震研究所の観測所運営にも大変参考になりました。 ありがとうございました。