国立天文台・乗鞍コロナ観測所 共同利用観測報告書 利用者氏名:當村 一朗          所属:大阪府立工業高等専門学校      :川上 新吾            :大阪市立科学館      :                 : 観測テーマ:(1)プロミネンス周縁部の偏光観測 (2)10830線による彩層磁場の観測 利用期間:2000年8月19日 〜 8月26日 (観測実施日数 6日) 旅費の出所:■ 国立天文台共同利用旅費   □ 国立天文台関係の科学研究費       □ 利用者自身の負担      □ 観測所職員旅費(国立天文台職員の場合) 使用機器 :■ 25cmコロナグラフ    ■ G1焦点   □ G2焦点                       □ 直接像       ■ CCD       ■ ポラリメータ       ■ 計算機       □ その他(持ち込み機器など) 観測の目的、方法、今後の解析方針を簡単に記して下さい。  観測の目的:(1)プロミネンス周縁部の構造と直線偏光の2次元分布との関係を調べる.        (2)彩層上部の偏光観測を行ない,可能ならば他波長での観測結果と比較する.  観測の方法:(1)プロミネンスをスリットでスキャンし,I,Q,U,Vの2次元分布を得る.        (2)前項と同様の観測を,活動領域や超粒状斑ネットワークに対して行なう.  今後の解析:今年度の観測では以下のデータを得ることができた.        ・プロミネンス/フィラメント:HeI 10830&Si 10827,HeI D3 (λ5876),H P18        ・活動領域:FeI 6303,FeI 5250,HeI 10830&Si 10827,MgI 5173+5183 ,Hα        今後はストークスプロファイルの解析から偏光分布と光強度分布を求め,両者の        関係を調べたい.またH P18はシュタルク効果のテスト観測として取得したデータ        である.これについては初期的な解析を行ないたい. 今後も同一テーマで当観測所を利用する予定がありますか?   ある 観測所に対する意見、希望など: 今回も大量の偏光データを取得することができました.これまでに得られたデータの解析を 通じて,太陽大気の構造と磁場との関係を,少しでも解明したいと考えております.観測所 の皆様には今年度もたいへんお世話になりました.厚く御礼申し上げます.多大なご苦労が おありかとは思いますが,今後ともぜひ貴観測所を維持され,末長く共同利用に供して戴き ますようお願い申し上げます.