2012年5月21日 金環日食
2012年5月21日の金環日食では、太陽フレア望遠鏡を用いてHα線(6563Å)、連続光(Hα線+3.5Å)、G-band(4300Å)での観測を行いました。当日は、日食の開始時は雲が厚く太陽は見えませんでしたが、その後徐々に雲が薄くなり観測できるようになりました(日食当日の朝の様子)。日食の詳しい情報については国立天文台の専用サイトを御覧下さい。
観測画像
- 画像の向きは上が天の北、右が西です。画像をクリックすると大きなサイズで表示します。
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食の始まり |
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金環日食 |
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食の終わり |
Hα線 6563Å |
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連続光 Hα線+3.5Å |
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G-band 4300Å |
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動画
- 画像の向きは上が天の北、右が西です。動画はHα線とG-bandは15秒おき、連続光は75秒おきに撮像した画像を連続的に表示しています。
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5月6日の満月と5月21日の新月
- 月は地球の周りを楕円軌道で回っていますが、5月6日の満月の頃にちょうど月が楕円上の地球に最も近いところに来ていたので、見かけ上大きな月となって見え、スーパームーンとして報道もされました。左の図がその時の月の写真、中央は同じ光学系で撮影した5月21日の金環日食、右の写真はふたつを重ねたものです。満月に地球に最も近くなるということは、そのすぐ後の新月(5月21日)頃には月が軌道のちょうど反対側に来て最も遠くなる、つまり見かけ上小さく見えるということです。実際、重ねた写真では大きさが満月>太陽>新月(日食中の月)となっていることがわかります。
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2012年5月6日の満月(左図)と5月21日の金環日食(中央図)。右図は2枚を重ねたもの。 月の見かけの大きさが変化しているのがわかります(クリックすると拡大表示されます)。 |
参考
最終更新日:2012年05月26日
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