観測地

ケニア国、マリンジ郊外のSan Marco Project ロケット基地
（東経40度11分36秒 、南緯2度59分39秒、海抜7m）

観測者と遠征計画

  • 平山淳
  • 入江誠
  • 熊谷収可
  • 京都大学3名
  • 緯度観測所2名
  • 京都大学
  • 水路部2名
日本学術会議天文学研究連絡委員会日食分科会で審議3回、文部省から外務省を通じて在ケニア日本大使館への便宜供与依頼等を行う。
1979年11月8日機材が東京天文台を出発。
1979年12月28日機材がケニアのモンバサ港に到着。
1980年1月9日機材通関。
1980年1月15日観測隊員、大阪国際空港発。
1980年1月18日観測隊員、ケニアのモンバサ着。
1980年1月19日機材が観測地（マリンジ郊外のSan Marco Project ロケット基地）に到着。
1980年1月21～26日テントとピアーの設置。
1980年1月24～31日シーロスタットの設置。
1980年1月26～2月10日カセグレン望遠鏡組み立て。
1980年1月26～2月12日スロット分光器組み立て調整。
1980年1月26～2月6日斜入射分光器組み立て調整。
1980年2月2～15日キャリブレ－ション撮影。
1980年2月8～15日観測練習。
1980年2月16日日食観測。薄雲あり、時々晴れ間が通過。
1980年2月18日機材、梱包終了。
1980年2月19日機材、ロケット基地発。
1980年2月23日観測隊、ナイロビを出発。
1980年2月26日観測隊、大阪国際空港着。
1980年4月30日機材、モンバサ発。
1980年6月21日機材、横浜着。
1980年7月25日機材、三鷹着。

観測結果とデータ

観測内容結果担当装置等
彩層の低分散および高分散スペクトルの写真観測 うろこ雲のため、斜入射分光器のスペクトルが少し露光不足。他はほぼ満足できる結果を得た。 平山淳
入江誠
熊谷収可
  • シーロスタット（直径30cm）
  • カセグレン望遠鏡（口径20cm、合成焦点距離3000mm五藤光学製）
スロット分光器
  • スロット（三鷹光器製）
  • 回折格子：300gr/mm、Bausch & Lomb製
  • MKカメラ（三鷹光器製）
  • Tri-Xフィルム
  • Cカメラ（コールマン製）
斜入射分光器
  • T回折格子：1200gr/mm、Bausch & Lomb製
  • ニコンF（モータードライブ付き）
  • Tri-Xフィルム

コールマンカメラ（編集中）

論文

入江誠、熊谷収可、浜名茂男、大江恒彦、平山淳
1980年ケニア日食における分光観測
東京天文台報、20、No.1、p169、1983
T.Hirayama、M.Irie、and K.Kumagai
1980 Eclipse Report
Indian Academy of Science、1981
T.Hirayama、M.Irie
Line Width Observation of HeII 4686Å and HeI 4713Å in the Chromosphere
Solar Phys., 90, 291, 1984

参考資料

観測隊全般について

水路部編暦課
1980年2月16日の皆既日食
天文月報、72、No.7、p176、1979
入江誠
ケニア日食観測記
天文月報、73、No.8、p204、1980
ケニアのアルバム
天文月報、73、No.8、p208、1980
インドのアルバム
天文月報、73、No.8、p209、1980
箕輪敏行・河村幹夫
1980年アフリカ・インド日食よもやま話
天文月報、73、No.8、p210、1980
高倉達雄
インドにて
天文月報、73、No.8、p213、1980
塩田和生、榊原幸雄
ニューカークフィルターによるコロナ（塩田・榊原）
天文月報、73、No.8、表紙、1980
塩田和生
ニューカークフィルターを用いたコロナの撮影
天文月報、74、No.7、p197、1981
中桐正夫
1980年ケニア日食で使われたMKカメラの写真を収蔵
アーカイブ新聞、No.488

学会講演など

公演名講演者日時講演会名等
ケニア日食分光観測（1）平山 淳、入江誠、熊谷収可1980年5月13日日本天文学会1980春季年会
ケニア日食分光観測（2）入江誠、平山淳1981年5月11日日本天文学会1981春季年会
ケニア日食分光観測（3）平山 淳、入江誠1982年5月17日日本天文学会1982春季年会