観測地
クック諸島ハーベー環礁マヌエ島(西経158度57分18秒、南緯19度21分)
日食概要
観測者と遠征計画
- 斎藤国治(団長)
- 秦茂
- 関口鯉吉
- 斎藤馨児
- 東条新
- 庄三吉
- 石井明(医師)
- 三橋隆(料理人)
- 田村勇七(丸運)
- 阿部光雄(丸運)
- 柴正男(丸運)
1963年春~ | 日本学術会議日食研究連絡委員会(委員長:藤田良雄)、観測団の派遣を協議 |
1963年4月24日 | 運輸省航海航海訓練所の練習船進徳丸(3462トン、白沢高康船長)、東京港出発 |
1963年5月10日 | 進徳丸、マヌエ島沖に到着 |
1963年5月13日 | マヌエ島に上陸 |
1963年5月10日 | 進徳丸、マヌエ島沖に到着 |
1963年5月30日 | 日食観測 |
1963年6月02日 | 進徳丸、マヌエ島を出発 |
1963年6月19日 | 進徳丸、東京港に帰着 |
観測結果とデータ
第1接触時(8h20m):雲量1の快晴
9h過ぎ~:南の層積雲が北上、北西の巻雲が南東に移動
第2接触時:太陽は密雲の中
皆既中は雲の切れ目を狙って露出
観測項目 | 担当 | 観測内容等 | 装置等 |
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偏光観測 | 斎藤国治 秦茂 東条新 庄三吉 |
太陽コロナの偏光写真観測 長焦点:内部コロナ(極域流線、プロミネンス)をとらえた。 短焦点:目的を達せず |
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その他 | 斎藤馨児 柴正男 |
黄道光の光電観測(5月28日、29日に観測) 撮影成功 |
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斎藤馨児 | 皆既中の天空の輝度分布観測 目的を達せず。数コマに内部コロナが写っている。 |
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庄三吉 | 状況写真撮影 雲の薄い時の画像には、内部コロナが写った。 |
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石井明 | 全天の輝度と偏光観測 目的を達せず。 |
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論文
- 斉藤国治、秦茂、斉藤馨児、東条新、庄三吉
- 1965年5月30日マヌエ島における皆既日食観測の予備報告
- 東京天文台報、14、No.1、p79、1966
- Kuniji SAITO
- Polar Rays of the Solar Corona observed at the 1965 May 30 Eclipse in the South Pacific
- Publications of the Astronomical Society of Japan、17、No.4、p421、1965
参考資料
観測隊全般について
- 青木四海雄、山崎昭、田野陽三
- 1965年5月30日の皆既日食
- 天文月報、58、No.1、p15、1965
- 齋藤国治
- 1965年の皆既日食の観測計画について
- 天文月報、58、No.4、p87、1965
- 日食観測団の出港式(月報アルバム)
- 天文月報、58、No.6、p127、1965
- マヌエ島日食観測記
- 天文月報、58、No.10、p225、1965
- 齋藤澄三郎
- 外国観測隊のことなど
- 天文月報、58、No.10、p227、1965
- マヌエ島日食写真集(月報アルバム)
- 天文月報、58、No.10、p229、1965
- 齋藤馨児
- マヌエ島の記録
- 天文月報、58、No.10、p233、1965
- Kuniji SAITO
- Japanese Plan for May's Eclipse
- Sky & TELESCOPE、No.3、p149、1965
- 秦茂
- 思い出の日食遠征⑥南太平洋マヌエ島日食
- 日食情報、No.35、p16、1987
学会講演など
公演名 | 講演者 | 日時 | 講演会名等 |
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1965年 本年の南太平洋日食観測の概報 | 斎藤国治 | 1965年10月9日 | 日本天文学会1965秋季年会 |