過去の太陽活動 : 2010年、
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2024年11月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動。緑線・青線・赤線はそれぞれ2018年1月以降の太陽全体・北半球・南半球の13カ月移動平均の黒点相対数で、最近半年分は同じ色の点で示しています。黒点相対数が小さいときの変化を見やすくするため、グラフ縦軸の目盛りは小さい数を拡大して見せるような不等間隔になっています。現在の第25周期の黒点数を以前の値と比べられるよう、極小(2019年12月、縦の点線)をそろえて過去の各周期の相対数(太陽全体)もプロットしました。灰色の実線が第24周期、点線がそれ以前の周期を表します。 第25周期の活動度については、最初の3年ほど(2020年~2023年)は第24周期と似た推移をしていましたが、それ以降も順調に黒点相対数が上昇しています。
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2024年11月は冬に近づいたこともあり真っ青な快晴の日が多く20日観測ができました。一方で、上空で吹き荒れる寒気の影響で観測データのシーイングが全体的に悪化した印象です。平均の黒点相対数は128.60(北半球:28.85、南半球:99.75)となり、全体的やや減少傾向、また北半球と南半球の差が大きい状況は続いています。最も高い値になったのは11月1日で217.0でした(図1)。複雑で一周した黒点は少ないですが、細かな黒点が広範囲に散らばった黒点群が多く、黒点数、形状の変化を繰り返していた印象です。
今月新たに出現した活動領域はNOAA13881~13912の31群です。※NOAA:National Oceanic and Atmospheric Administration (米国海洋大気局。この機関によって太陽活動領域に番号がふられる。)
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2024年10月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動。緑線・青線・赤線はそれぞれ2018年1月以降の太陽全体・北半球・南半球の13カ月移動平均の黒点相対数で、最近半年分は同じ色の点で示しています。黒点相対数が小さいときの変化を見やすくするため、グラフ縦軸の目盛りは小さい数を拡大して見せるような不等間隔になっています。現在の第25周期の黒点数を以前の値と比べられるよう、極小(2019年12月、縦の点線)をそろえて過去の各周期の相対数(太陽全体)もプロットしました。灰色の実線が第24周期、点線がそれ以前の周期を表します。 第25周期の活動度については、最初の3年ほど(2020年~2023年)は第24周期と似た推移をしていましたが、それ以降も順調に黒点相対数が上昇しています。
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2024年10月は天候が安定せず、数日観測して数日休止を繰り返し、30日中15日観測することができました。
平均の黒点相対数は139.20(北半球:34.07、南半球:105.13)となり、全体的やや減少傾向、また北半球と南半球の差が大きいという特徴が先月に続いて見られます。最も高い値になったのは10月30日で210.0でした(図1)。1月の黒点画像を繋げてみると、月初めに正面に見えていた黒点群が勢力を保ったまま自転1周して、再び見えていることが分かります(ムービー1)。今月新たに出現した活動領域はNOAA13844~13880の36群です。※NOAA:National Oceanic and Atmospheric Administration (米国海洋大気局。この機関によって太陽活動領域に番号がふられる。)
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2024年9月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動。緑線・青線・赤線はそれぞれ2018年1月以降の太陽全体・北半球・南半球の13カ月移動平均の黒点相対数で、最近半年分は同じ色の点で示しています。黒点相対数が小さいときの変化を見やすくするため、グラフ縦軸の目盛りは小さい数を拡大して見せるような不等間隔になっています。現在の第25周期の黒点数を以前の値と比べられるよう、極小(2019年12月、縦の点線)をそろえて過去の各周期の相対数(太陽全体)もプロットしました。灰色の実線が第24周期、点線がそれ以前の周期を表します。 第25周期の活動度については、最初の3年ほど(2020年~2023年)は第24周期と似た推移をしていましたが、それ以降も順調に黒点相対数が上昇しています。
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2024年9月は前半はすっきりとした秋晴れが続き、後半になるにつれて雲が多い日が増えました。31日中19日観測することができました。
平均の黒点相対数は142.26(北半球:38.16、南半球:104.11)となり、数カ月続いた急激な上昇はいったん収まった印象です。北半球での黒点出現数が減少している一方で南半球はさほど変わらず、8カ月連続で南半球の方が多い状態は継続しています。この南北差に周期的な特性があるのかはまだ不明です。最も高い値になったのは9月11日で197.0でした(ムービー1)。今月新たに出現した活動領域はNOAA13809~13843の34群です。黒点として表出していないだけで、活動領域の出現数は減少しておらず、後述のようにプラージュは断続的に見えているため、極大期に向かっていることは変わりありません。※NOAA:National Oceanic and Atmospheric Administration (米国海洋大気局。この機関によって太陽活動領域に番号がふられる。)
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2024年8月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動。緑線・青線・赤線はそれぞれ2018年1月以降の太陽全体・北半球・南半球の13カ月移動平均の黒点相対数で、最近半年分は同じ色の点で示しています。黒点相対数が小さいときの変化を見やすくするため、グラフ縦軸の目盛りは小さい数を拡大して見せるような不等間隔になっています。現在の第25周期の黒点数を以前の値と比べられるよう、極小(2019年12月、縦の点線)をそろえて過去の各周期の相対数(太陽全体)もプロットしました。灰色の実線が第24周期、点線がそれ以前の周期を表します。 第25周期の活動度については、最初の3年ほど(2020年~2023年)は第24周期と似た推移をしていましたが、それ以降も順調に黒点相対数が上昇しています。
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2024年8月は夏らしい天気が続き、ゲリラ豪雨の影響もありながらも31日中22日観測することができました。
平均の黒点相対数は197.32(北半球:77.68、南半球:119.64)で直近30年で最大の値です。7カ月連続で南半球の方が多く、その傾向は徐々に大きくなっているように見えます。この南北差に周期的な特性があるのかはまだ不明です。最も高い値になったのは8月7日で261.0でした(図1)。また、自転に伴う移動だけでなく、黒点の出現、消滅が頻繁に発生していた印象を受けます(ムービー1)。今月新たに出現した活動領域はNOAA13774~13808の34群です。※NOAA:National Oceanic and Atmospheric Administration (米国海洋大気局。この機関によって太陽活動領域に番号がふられる。)
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2024年7月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動。緑線・青線・赤線はそれぞれ2018年1月以降の太陽全体・北半球・南半球の13カ月移動平均の黒点相対数で、最近半年分は同じ色の点で示しています。黒点相対数が小さいときの変化を見やすくするため、グラフ縦軸の目盛りは小さい数を拡大して見せるような不等間隔になっています。現在の第25周期の黒点数を以前の値と比べられるよう、極小(2019年12月、縦の点線)をそろえて過去の各周期の相対数(太陽全体)もプロットしました。灰色の実線が第24周期、点線がそれ以前の周期を表します。 第25周期の活動度については、最初の3年ほど(2020年~2023年)は第24周期と似た推移をしていましたが、それ以降も順調に黒点相対数が上昇しています。
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2024年7月は初旬は梅雨の影響が残り、また中旬は曇りと多発したゲリラ豪雨があったため、黒点観測ができたのは31日中14日でした。
平均の黒点相対数は156.41(北半球:53.76、南半球:102.65)で、南半球の黒点相対数が明らかに高いことが分かり、出現した個別黒点の面積で比べても、南半球に大きく複雑な黒点が多い月でした。この南北差に周期的な特性があるのかはまだ不明です。最も高い値になったのは7月18日で268.0でした(図1)。今月新たに出現した活動領域はNOAA13736~13773の37群です。※NOAA:National Oceanic and Atmospheric Administration (米国海洋大気局。この機関によって太陽活動領域に番号がふられる。)
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フレアの発生状況は、Xクラス3回(-)、Mクラス96回(↑)、Cクラス238回(↑)でした。Xクラスの回数は先月と同様ですが、Xクラスにわずかに及ばないMクラスが多く発生していた印象です。7月31日00:05UT~00:45UTでNOAA13773の明るいプラージュでサージが発生しました(ムービー1)。サージとは、フレアまたは、フレアに達しない小爆発から、細く絞られたジェット状の形でガスが加速される現象です。大きな黒点群がひしめいている中に急速に発達した領域で、黒点が出現したばかりに起きた現象でした。サージが終了するとほぼ同時刻(00:45UT頃)に、南西リムでプロミネンス噴出が発生し、アーチの片方がちぎれたように上昇しガスがらせんを描きながら惑星間空間に飛び散る様子が見られました。両者とも噴出型プロミネンスですが、速度と形に違いがある他、噴出前にプロミネンスまたはフィラメントが有るか無いかで区別されます。
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2024年6月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動。緑線・青線・赤線はそれぞれ2018年1月以降の太陽全体・北半球・南半球の13カ月移動平均の黒点相対数で、最近半年分は同じ色の点で示しています。黒点相対数が小さいときの変化を見やすくするため、グラフ縦軸の目盛りは小さい数を拡大して見せるような不等間隔になっています。現在の第25周期の黒点数を以前の値と比べられるよう、極小(2019年12月、縦の点線)をそろえて過去の各周期の相対数(太陽全体)もプロットしました。灰色の実線が第24周期、点線がそれ以前の周期を表します。 第25周期の活動度については、最初の3年ほど(2020年~2023年)は第24周期と似た推移をしていましたが、それ以降も順調に黒点相対数が上昇しています。
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2024年6月は曇りがちな日が多く、21日に関東の梅雨入りが発表されました。その影響で観測することができたのは30日間のうち16日でした。黒点相対数の月平均は134.38(北半球42.75、南半球91.62)で、3ヵ月連続で第25周期の最高値を更新しています。ムービー1は6月1日から30日までフレア望遠鏡で撮影した白色光画像16枚をつなぎ合わせたものです。大規模フレアが頻発し巨大な黒点群が出現した5月と比べて、大きくまとまった黒点は少ない一方、微小な黒点が広範囲に散らばったような黒点群が多く出現しているのが特徴です。14日~19日の画像で南半球に見えている大きな黒点群はNOAA13712です。今月新たに出現した活動領域はNOAA13699~13735の36群です。※NOAA:National Oceanic and Atmospheric Administration (米国海洋大気局。この機関によって太陽活動領域に番号がふられる。)
フレアの発生状況は、Xクラス3回(↓)、Mクラス53回(↓)、Cクラス259回(↑)と先月と比べれば大規模なフレアは減少しているものの、2024年のXフレア発生回数は52回となり、過去50年で第2位(1位は1989年の59回)に浮上しました。また黒点数が増加していることに伴いCクラスの小規模フレアは増加しています。
ムービー2はフレア望遠鏡で撮影したHα線全面像です。白く光る活動領域が絶えず見えており、特に南半球にまとまった領域が多く見えていました。13日に南東に現れた樹形のプロミネンスが、正面に回り込みフィラメントへと姿を変え、24日に噴出して消失するまでの一連の流れを見ることもできます。
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2024年5月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動。緑線・青線・赤線はそれぞれ2018年1月以降の太陽全体・北半球・南半球の13カ月移動平均の黒点相対数で、最近半年分は同じ色の点で示しています。黒点相対数が小さいときの変化を見やすくするため、グラフ縦軸の目盛りは小さい数を拡大して見せるような不等間隔になっています。現在の第25周期の黒点数を以前の値と比べられるよう、極小(2019年12月、縦の点線)をそろえて過去の各周期の相対数(太陽全体)もプロットしました。灰色の実線が第24周期、点線がそれ以前の周期を表します。 第25周期の活動度については、最近100年で最低となった第24周期よりさらに低くなるというものも含め、様々に予想されてきましたが、グラフを見ると、第24周期を上回る活動になっていることがうかがえます。
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2024年5月前半は快晴の日が続き、後半は梅雨が近づいてきたことを感じさせる不安定な天気が続きました。31日間のうち19日観測することができました。黒点相対数の月平均は131.11(北半球63.79、南半球67.32)で、第25周期最高を更新しました。ムービー1は5月1日から31日までフレア望遠鏡で撮影した白色光画像19枚をつなぎ合わせたものです。南北とも黒点群が途切れることなく出現し、8日に正面に見える大きな黒点群がNOAA13664、そして30日に東側に見えているのが、同領域が半周して再び出現したNOAA13697です。勢力は衰えつつあるものの、いまだ活発です。今月新たに出現した活動領域はNOAA13663~13698の35群です。※NOAA:National Oceanic and Atmospheric Administration (米国海洋大気局。この機関によって太陽活動領域に番号がふられる。)
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2024年4月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動。緑線・青線・赤線はそれぞれ2018年1月以降の太陽全体・北半球・南半球の13カ月移動平均の黒点相対数で、最近半年分は同じ色の点で示しています。黒点相対数が小さいときの変化を見やすくするため、グラフ縦軸の目盛りは小さい数を拡大して見せるような不等間隔になっています。現在の第25周期の黒点数を以前の値と比べられるよう、極小(2019年12月、縦の点線)をそろえて過去の各周期の相対数(太陽全体)もプロットしました。灰色の実線が第24周期、点線がそれ以前の周期を表します。 第25周期の活動度については、最近100年で最低となった第24周期よりさらに低くなるというものも含め、様々に予想されてきましたが、グラフを見ると、第24周期を上回る活動になっていることがうかがえます。また第24周期はピークが2つある二子山のグラフとなりました。黒点数は横ばいに見えますが、平均をとっていくと今後上昇していくと推察されます。
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2024年4月は初夏らしく晴れていても薄雲がかかる日も多く、30日間のうち18日観測することができました。黒点相対数の月平均は129.72(北半球60.33、南半球69.39)で、先月から大幅に上昇、2019年12月から始まった第25周期の中では観測上最高を更新しました。南北とも黒点群が途切れることなく出現し、月の中旬から南半球では非常に複雑で広範囲に広がる黒点群が発生するなど、黒点数の上昇に寄与しています。
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2024年3月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動。緑線・青線・赤線はそれぞれ2018年1月以降の太陽全体・北半球・南半球の13カ月移動平均の黒点相対数で、最近半年分は同じ色の点で示しています。黒点相対数が小さいときの変化を見やすくするため、グラフ縦軸の目盛りは小さい数を拡大して見せるような不等間隔になっています。現在の第25周期の黒点数を以前の値と比べられるよう、極小(2019年12月、縦の点線)をそろえて過去の各周期の相対数(太陽全体)もプロットしました。灰色の実線が第24周期、点線がそれ以前の周期を表します。 第25周期の活動度については、最近100年で最低となった第24周期よりさらに低くなるというものも含め、様々に予想されてきましたが、グラフを見ると、第24周期を上回る活動になっていることがうかがえます。また第24周期はピークが2つある二子山のグラフとなりました。第25周期も黒点巣の上昇率は穏やかになり、1つ目のピークを迎えつつあるように推察されます。
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2024年3月は31日間のうち25日観測することができました。黒点相対数の月平均は86.17(北半球38.30、南半球47.87)で、
昨年の平均を大きく下回る数値となっています。月中旬に南半球に巨大な黒点群が出現しましたが、正面に来ている3日間の観測ができなかったため過小評価されていることに留意です。
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2024年2月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動。緑線・青線・赤線はそれぞれ2018年1月以降の太陽全体・北半球・南半球の13カ月移動平均の黒点相対数で、最近半年分は同じ色の点で示しています。黒点相対数が小さいときの変化を見やすくするため、グラフ縦軸の目盛りは小さい数を拡大して見せるような不等間隔になっています。現在の第25周期の黒点数を以前の値と比べられるよう、極小(2019年12月、縦の点線)をそろえて過去の各周期の相対数(太陽全体)もプロットしました。灰色の実線が第24周期、点線がそれ以前の周期を表します。 第25周期の活動度については、最近100年で最低となった第24周期よりさらに低くなるというものも含め、様々に予想されてきましたが、グラフを見ると、第24周期を上回る活動になっていることがうかがえます。また第24周期はピークが2つある二子山のグラフとなりましたが、いまのところ減少に転ずる傾向は見られません。
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2024年2月は閏年にあたるためひと月が29日あり、うち観測できたのは18日でした。黒点相対数の月平均は105.78(北半球45.39、南半球60.39)でした。南北差が出ていますが、後述する巨大な黒点群が北半球に見えていた時期に安定して観測ができたことも1つの要因です。
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2024年1月の太陽活動 バックナンバー
![]() 黒点相対数の変動。緑線・青線・赤線はそれぞれ2018年1月以降の太陽全体・北半球・南半球の13カ月移動平均の黒点相対数で、最近半年分は同じ色の点で示しています。黒点相対数が小さいときの変化を見やすくするため、グラフ縦軸の目盛りは小さい数を拡大して見せるような不等間隔になっています。現在の第25周期の黒点数を以前の値と比べられるよう、極小(2019年12月、縦の点線)をそろえて過去の各周期の相対数(太陽全体)もプロットしました。灰色の実線が第24周期、点線がそれ以前の周期を表します。 第25周期の活動度については、最近100年で最低となった第24周期よりさらに低くなるというものも含め、様々に予想されてきましたが、グラフを見ると、第24周期と同等もしくはそれを上回る活動になっていることがうかがえます。
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2024年1月は第25周期の極大に向けていよいよ活動が活発化してきたことを感じさせる月となりました。
黒点相対数の月平均は105.21(北半球53.08、南半球52.12)でした。
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